【Opinion】社会人インターンシップで、「学びのエンジン」に火をつける

 
photo:Ravil Sayfullin / PIXTA

こんにちは、「30歳からのインターンシップ」編集長の杉山です。

先日、登壇させていただいた、「大人の学び」をテーマにしたイベントで、面白い論点がありました。

「人間の学習意欲をかきたて続ける原動力とは何か」ということです。

「危機感」「問題意識」「好奇心」。学びの原動力になるのは?

イベントでは、次の3つが挙げられていました。

「危機感」 → 学ばなければ食いっぱぐれてしまう……
「使命感・問題意識」 →この問題を解決したいがために、学ぶ
「好奇心」→ 学ぶのが楽しい・面白い

そのどれかがあるからこそ、「学びのエンジン」に火をつけることができるというわけです。

この3つは、いずれも学びのエンジンを回す燃料になり得るものであり、何が良くて何が悪いという話ではありませんが、
私は、この日本では、「危機感」でエンジンを回し続けられる人は少ないと考えています。
今日の食事にも苦労するほど追い込まれている人なら話は別ですが、衣食住がそれなりに整っていて、今の生活に困っていない人は、本気の危機感を持てないと思うからです。

となると、最も長続きするのは、「使命感・問題意識」か「好奇心」のいずれかでしょう。

社会人インターンシップで問題意識も好奇心も生まれる

では、どうすれば問題意識や好奇心を高めることができるでしょうか。

「今の仕事を一生懸命やってみる」のも良いですし、「趣味をとことん突き詰めてみる」のも一つの手ですが、
私がおすすめしたいのは、自己研鑽型の「社会人インターンシップ」に参加することです。

自己研鑽型の社会人インターンシップのなかには、社会問題を抱える現場を見学し、就業体験ができるタイプもあります。海外のNPOやNGOに飛び込んで仕事をするクロスフィールズの「留職プログラム」や、日本が抱える社会問題の現場を見学するリディラバの「スタディツアー」はその代表です。


 

そうしたタイプのプログラムに参加していると、自分が恵まれていることを知ると共に、「この問題を解決しなければならない」という問題意識を持つものです。そうして、その問題を解決しようとすると、自分の力のなさに気づくはず。それが「もっと学ばなければ」という意欲につながるというわけです。

また、「仕事旅行」のような、世の中でも珍しい仕事が体験できる1日インターンシップに参加すれば、興味が持てる仕事が見つかることでしょう。

皆さんも、「社会人インターンシップ」を使って、学びのエンジンに火をつけてみませんか?

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杉山 直隆「30歳からのインターンシップ」編集長

投稿者プロフィール

ライター/編集者。オフィス解体新書・代表。
1975年、東京都生まれ。専修大学法学部卒業後、経済系編集プロダクションで雑誌や書籍、Web、PR誌、社内報などの編集・ディレクション・執筆を、約20年ほど手がけた後、2016年5月に独立(屋号:オフィス解体新書)。http://officekaitai.xsrv.jp/ 2017年8月に本サイトを立ち上げる

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