【基礎知識】社会人インターンシップを活用すれば、後悔のない転職ができる

 
Photo: icetray / PIXTA

 

最近はどの企業でも人手が不足しています。求人の数も増え、仕事を探している人にとっては、就職しやすい環境が整ってきました。

その求人のなかから、後悔のない職場選びをするならば、社会人向けのインターンシップを用意している企業に着目すると良いでしょう。

なぜ、すすめるかといえば、次の4つのメリットがあるからです。

 

1.ブラック企業に就職するリスクを減らせる

社会人向けインターンシップが、学生向けと大きく異なるのは、「採用直結型」のものが多いことです。インターン終了後の採用を前提に、企業と人材が互いのことを見極める意味で就業体験を実施するわけですね。求職中の人なら、そのタイプのインターンシップを選べば、自分に合った職場が見つかるでしょう。

インターンシップの良いところは、「社風が自分に合っているか」を見極められることです。とくに「ブラック企業」は、いくら企業側が取り繕っていたとしても、雰囲気の悪さを感じ取れるはず。残業が多すぎたり、パワハラがあったりする企業は、社員の目が死んでいるものです。数日でも職場に身を置けば、「入ってみたら超絶ブラックだった…」ということは防げるでしょう。

 

.仕事の内容がリアルにわかり、ミスマッチを防げる

「華やかな仕事のように見えるけど、実は地味な作業の連続」

「あまり目立つ仕事ではないけれど、実はものすごくクリエイティブ」

仕事を実際に体験してみると、思い描いていたイメージとまったく違っていた、ということはよくあることです。とくに社会人経験のない学生はそのギャップが大きいわけですが、すでに学校を卒業し、会社で働いたことのある人にとっても、自分が経験したことのない仕事は知らないことばかりのはずです。

数日間でも体験すれば、想像と現実のギャップを埋めることができ、就職した後に「こんなはずじゃなかった」となることを防げるでしょう。

 

3.企業に自分のことをアピールできる

募集職種にもよりますが、就職活動は、年齢を重ねるほど不利になる傾向があります。「若い人のほうがのびしろがある」と捉えられがちだからです。

ただ、インターンシップを受ければ、期間中に、実務能力の高さや、仕事に対する謙虚で真摯な姿勢などをアピールすることができます。それを見て、企業側が「年齢は高いけれども、良い人材だから、雇ってみよう」と考える可能性は十分にあります。

 

4.自分に足りないスキルがわかる

実際に仕事を体験すると、「その仕事にはどんなスキルが必要とされているか」がなんとなくわかります。そして、自分にそのスキルが足りているのかも見えてくるでしょう。

たとえば、編集関連の仕事を体験し、原稿を書いてみれば、自分の文章力や基礎教養が足りないことに気づくかもしれません。

また、日頃、プレゼンをしない人が、人前でプレゼンをしてみれば、わかりやすく話す能力や、話を論理的に構成する力が足りない、と気づく人もいるでしょう。

インターンシップでそうした経験をすれば、自分の課題や、今後、どんな努力をすべきかが見えてくるはずです。たとえば、プレゼン資料の作成を通じて、パワーポイントのスキルが必要だと気づくかもしれません。仕事の現場で必要だと感じれば、学ぶモチベーションも高まるはずです。

 

以上が、仕事を探している人に、社会人向けインターンシップをすすめる理由です。現在は、まだまだ実施している企業の数が少ないのですが、当サイトでは、できるだけ多くの実施企業を発掘し、情報を発信していきます。

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杉山 直隆「30歳からのインターンシップ」編集長

投稿者プロフィール

ライター/編集者。オフィス解体新書・代表。
1975年、東京都生まれ。専修大学法学部卒業後、経済系編集プロダクションで雑誌や書籍、Web、PR誌、社内報などの編集・ディレクション・執筆を、約20年ほど手がけた後、2016年5月に独立(屋号:オフィス解体新書)。http://officekaitai.xsrv.jp/ 2017年8月に本サイトを立ち上げる

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