スキルアップや意識改革にも役立つ社会人インターンシップ

 
Photo: icetray / PIXTA

 
※2018/6/15 一部加筆修正

「社会人向けインターンシップ」と聞くと、多くの人は「再就職・転職したい人を対象にしている」というイメージを抱くことでしょう。ですから、その存在を知ったとしても、「転職する気がないので、私には関係ないかな」と思うかもしれません。

しかし、じつは、社会人を対象としたインターンシッププログラムのなかには、転職・再就職ではなく、「スキルアップや意識改革」を目的としたタイプもあります。そうしたものは、今の会社を辞めなくても、受けることができるのです

「スキルアップや意識改革」型のインターンシッププログラムのメリットとは? 以下で、8つのメリットを挙げていきましょう。

 

アイデア欠乏症から脱却できる

いくら真摯に仕事に取り組んでいたとしても、同じ会社で何年も働いていれば、どうしてもマンネリになってくるものです。毎日同じルートで通勤し、同じオフィスの同じ机で、同じ顔ぶれの人たちと働いていれば、新鮮味はなくなります。

こんな変化のない毎日を送っていると、陥りがちなのが、考え方が硬直してくることです。日々の問題解決でも、新企画の立案でも、いくら考えても、同じようなアイデアしか出てこない……。そんな経験はありませんか?。

そんな「アイデア欠乏症」を脱するために必要なのは、いつもと違うことをすること。そこで役立つのが、インターンシップです。

いつもの職場と異なる空気に触れると、それだけでも、緊張感が生まれ、マンネリの日々に刺激を与えられます。初対面の社員と会話をしたり、未知の仕事に取り組んだりすることで、さらに多くの刺激を得られるでしょう。こうした刺激が、新たなアイデアを引き出してくれることは、よくあることです。

 

2.新たなスキルが身につけられる

インターンシップのなかには、週末限定で数カ月にわたって参加できるタイプもあります。こうしたものに参加すれば、新たなスキルが身につけられるでしょう。そのスキルが、本業に生きてくることも、十分に考えられます。

 

3.「会社の常識は世の中の非常識」だと気づける

同じ会社で長期間働いていると、どんな人でも、その会社の常識が染み付いてしまい、「それが、世の中の常識だ」と思い込みがちです。しかし、実際には「非常識」だということが少なくありません。仕事の進め方、職業倫理観、関係会社に対する姿勢……。それらの非常識に毒されきってしまうと、他の会社に転職した時にも、考え方を変えられなくなり、やっていけなくなります。

インターンシップは、それを防ぐ上でも役立ちます。他の会社で就業体験をすることで、自社とのさまざまな違いに気づき、「自社の常識が、世の中の常識ではない」と考えるきっかけになるはずです。

 

異業種でも自分のスキルが生かせることに気づく

やったことのない仕事を体験すると、外から見ているだけではわからない、さまざまなことに気づきます。「この仕事は思った以上に難しい」と感じる人もいる一方、「この仕事は自分のスキルが生かせるのでは?」と自分の可能性に気づく人もいます。

これまで磨いたスキルが、異業種の意外なところで生かせることは、少なくありません。たとえば、あるマーケティングコンサルタントは、出版社で雑誌の編集の仕事をした後、畑違いである牧場の宣伝担当に転身しましたが、編集のスキルが宣伝の仕方を考える時に役立ったといいます。

こうした可能性に気づくことができれば、「別の分野に転身する」という選択肢が見えてきますし、「今の会社にしがみつく必要もない」ことも見えてくるでしょう。

5.仕事ができない新人の気持ちが分かるようになる

「この新人、物覚えが悪いな」「なんでこんなに簡単なこともできないんだろう?」「最近の若手は“ゆとり”だから、ダメだな」……。最近、若い社員に対してそう思ったこと、ありませんか。

しかし、それは、若い社員がダメなのではなく、あなたが難しいことを要求しすぎている可能性もあります。

新人時代は自分も仕事ができなかったのに、中堅になってくると、そのことを忘れがちです。すると、できない人の気持ちや思考回路がわからなくなり、すぐに「こいつはダメだ」と断罪するようになるのです。

そんな人にも、インターンシップは効果的。未知の仕事を教わると、わからないことがたくさん出てきますし、失敗もします。すると、新人時代の気持ちを思い出すことでしょう。そして、普段の職場にいる新人に対しても、「もう少し丁寧に説明しないとわからないよな」などと考えるようになり、接し方が変わってくるはずです。

 

.今の仕事を発展させるヒントがつかめる

インターンシップでは、情報漏えいなどの問題があるため、業務を隅々まで見せてもらえないことがほとんどです。しかし、それでも、未知の業種の仕事に触れると、仕事のヒントを得たり、刺激を受けたりするものです

たとえば、ITベンチャーで就業体験をすれば、物事が次々と進んでいくスピード感に驚き、「自分ももっとスピーディに仕事をこなさなければならない」と刺激を受けるかもしれません。また、メーカーで働いてみると、徹底した品質管理体制に感銘を受け、自社の品質管理を見直すきっかけになるかもしれません。

7.異質な人とのつながりができる

「これまでの仕事では出会えなかった人と出会える」ことも、インターンシップの魅力の一つです。

受け入れ先の人や、共にインターンシップを受けた人と交流することは、大いに刺激になります。新しい情報や知恵を得られますし、頑張っている人と共に働くことで「自分も頑張らなければ」という気持ちにもなるでしょう。

また、ここでの出会いが、その後の仕事人生の助けになることも十分に考えられます。たとえば、出会った人のスキルが自分の仕事で必要になれば、仕事をお願いすることがあるでしょう。知った間柄なら仕事も頼みやすいはずです。また、異業種のことを気軽に聞ける、ちょっとしたブレーンになってくれる可能性もあります。自分も相手のブレーンとして惜しみなく情報提供をすれば、良い関係ができることでしょう。

.今の仕事を見直すきっかけになる

「隣の芝は青い」というように、知らない仕事はよく見えるもの。実際に体験してみると、「自分には合っていない」ということもわかってきます。

その結果、

「なんだかんだいっても、今の仕事は楽しいのでは」

「うちの会社は恵まれている」

と、今の自分の仕事について見直す人も。そこから今の仕事に打ち込むことができるようになれば、それはそれで、インターンシップに参加した意義があるといえるでしょう。

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以上のように、今のところ転職の意向がない人にとっても、インターンシップにはさまざまなメリットがあります。会社を辞めなくても参加できるタイプのものを見つけたら、参加を検討してみると良いでしょう。

 

杉山 直隆「30歳からのインターンシップ」編集長

投稿者プロフィール

ライター/編集者。オフィス解体新書・代表。
1975年、東京都生まれ。専修大学法学部卒業後、経済系編集プロダクションで雑誌や書籍、Web、PR誌、社内報などの編集・ディレクション・執筆を、約20年ほど手がけた後、2016年5月に独立(屋号:オフィス解体新書)。http://office-kaitai-shinsyo.blog.jp/ 2017年8月に本サイトを立ち上げる

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