【今年度は2018/1/31〆切】今の会社を辞めることなく、他の優良企業で武者修行。「大人の武者修行」は社会人を鍛えるインターンシップ

 
「大人の武者修行」ホームページは、http://shugyo.jp/

 

今の会社を辞めることなく、さまざまな表彰を受けている優良企業で数日~数週間働くことができる。異業種のノウハウを学び、柔軟な思考を取り戻すことができる――。

そんな経験ができる社会人向けインターンシッププログラムが「大人の武者修行」です。
2014年から始まり、3年間で約100人が参加しています。

このプログラムを運営しているのは、公益財団法人・ 日本生産性本部の「サービス産業生産性協議会(SPRING)」。サービス産業の優良企業の表彰や、サービス産業の人材育成のための各種セミナー・イベントなどを手がけています。

「良い話を聞けた」といってもその場限り……。その打開策としてひらめいた

「大人の武者修行」を始めたきっかけは、せっかくセミナーなどを開催しても、参加者がそこで学んだことをほとんど生かしていないことでした。
「参加者のアンケートを見ると、『良いお話を聞けた』『とても満足した』と書かれているのですが、その後、『セミナーをきっかけに、職場で何かしていますか』と聞くと、『何もしていない』という答えがほとんどでした」と話すのは、このプログラムの発案者であるチーフプロジェクトマネジャーの柿岡明さんです。

どうすればその場限りで終わらず、職場で生かしてもらえるのか。そう考えた時に、出てきたアイデアが、社会人インターンでした。
「私たちは表彰を通じて、優れた企業を数多く知っていたので、そのやり方やDNAを他の企業に転写したかった。ただし、話を聞くだけではダメだと思いました。必要なのは、実際にその職場に入ってもらい、一緒に汗を流すこと。そうすることではじめて、優良企業の社員の考え方やノウハウをしっかりと自分に取り込むことができ、職場に持ち帰って生かしてもらえると考えたのです」

100社の優良企業のなかから、働きたい企業を選べる

「大人の武者修行」の参加者(修行者)の主な対象は、サービス産業の中小企業で働く、次世代経営人材。要するに、将来、企業の中枢を担うような人材です。
「30~40代の部課長クラスの人が最も多く、同じ会社が別の人材を繰り返し送り出すことも少なくありません」
会社側が人材を育てるために、期待のホープを送り出すというパターンが多いようですが、社員が会社の許可を得て参加する形でも何ら問題ありません。

インターンシップの受け入れ先は、約100社。いずれも、SPRINGが表彰している「ハイ・サービス日本300選」などに選ばれたことのある優良企業です。業種は、ホテルや飲食、地域商社、農園、バス会社、ビルメンテナンス、自動車ディーラー、工務店、システム開発と幅広く、スーパーホテルやサミット、KCJグループ(キッザニアの運営企業)などの有名企業も名を連ねています。地域も、北海道から鹿児島まで分布しています。

このなかから働いてみたい企業を選んで、申し込めます。「ただし、100%受けられるわけではなく、志願書の提出や面接を経て決定されます」

最低3日からOK。ほとんど社員として働ける会社も

武者修行の期間は、受け入れ先との話し合いで決定。最低3日間から働けます。最大で3カ月弱働いた人もいますが、平均では1~2週間程度が多いそうです。

受け入れ先でおこなう仕事は、企業によって異なりますが、ほぼ社員同然で働く会社も少なくありません。「社長に同行し、経営に関する考え方をマンツーマンで学ぶ」「会議に参加して、一メンバーとして意見を出してもらう」という会社も多くあります。

受け入れ先で学んだことが、実践につながる

実際に体験した修行者からの反応は、おおむね良好です。仕事のノウハウを学んだという声もあれば、風土の違いにカルチャーショックを受けたという声も多いようです。
「とくに、会議のやり方にショックを受ける人が多いですね。『うちの会議だと偉い人が一方的にしゃべっているだけだけど、ここでは新入社員もバンバン意見を出している』ということが衝撃的であるようです。また、チームでの連携を課題にしていた自動車ディーラーのマネジャーは、ビルメンテナンス会社での修行を通じて『トラブルの報告をしても怒られない』風土つづくりが重要と学んでいました」

このプログラムの目的は、学んだだけで終わらせるのではなく、この後のアクションにこだわること。実際、武者修行で学んだことが、具体的な施策につながっているケースが次々と出てきているそうです。
「『風通しの良い職場にするために、意見を伝え合うカードをつくった』『修行先のビジネスをヒントに、寿司職人の出張サービスを立ち上げた』『年間で10種類のダイレクトメールを送るようになった』など、さまざまな事例が生まれています」

研修費用は国の補助が受けられる。目安は10日以内で5万円~

「大人の武者修行」を受けるには、受け入れ先に、研修費(指導謝礼)を支払う必要がありますが、経産省の補助事業として認められていることから、研修費用のうち、半分は国から補助されます(※サービス産業の中小企業に勤めていることが条件)。

補助を受けた場合の研修費は、10日間以内の場合は5万円、11~20日間は10万円、21日以上は15万円です。さらに交通費や宿泊費などの実費も半分補助されます(上限は研修費用の補助を含めて、1社当たり100万円まで)。

受け入れ先も、新鮮な視点やビジネスパートナーを獲得できる

逆にいえば、受け入れ先は非常に格安で教えているともいえますが、実は、修行者が来ることは、受け入れ先にとってもメリットがあるようです。
「受け入れ先が口を揃えて言うのは、修行者が新鮮な視点をもたらしてくれること。異業種から来た修行者から『こういうやり方をした方がもっと良くなるのでは?』などと意見をもらうことで、自分たちでは気づかなかった改善点や課題などに気づけるんですね。こうしたメリットを感じ、修行者に対して、修行最終日に受け入れ先の改善レポートを出すことを求める企業もあります」

また、「大人の武者修行」での交流をきっかけに、受け入れ先と修行者の派遣先の間で取引が始まった例もあるそうです。実は、それぞれにメリットがあるプログラムといえるでしょう。

2017年度は、2018年1月31日締め切り

「大人の武者修行」は、2018年度も続く予定ですが、2017年度に関しては2018年1月31日に申し込みを締め切る予定です。興味のある企業や人は早めに問い合わせることをおすすめします。


【大人の武者修行・DATA】
実施期間:2017年度は2018年2月まで。2018年度のスタートの予定時期は未定
場所:受け入れ先による。北海道から鹿児島まで約100社がある
プログラム内容:受け入れ先による。修行者の希望を聞いてカスタマイズすることも
受講資格:誰でも受けられるが、補助金が受けられるのは「サービス産業」「中小企業」に勤めている人
定員:とくになし
研修費:3日・5万円~(※補助が受けられる場合)
賃金:なし
交通費・食費・宿泊費:自己負担。ただし、補助対象企業の場合、交通費と宿泊費の半分は国から補助される(上限あり)
体験後の就職:なし。自社の仕事に生かすのが前提

(応募締め切り)
2018年1月31日(水) ※2017年度に関して

(問い合わせ・申込み先)
「大人の武者修行」事務局(公益財団法人・日本生産性本部「サービス産業生産性協議会」)
ホームページ:http://shugyo.jp/

杉山 直隆「30歳からのインターンシップ」編集長

投稿者プロフィール

ライター/編集者。オフィス解体新書・代表。
1975年、東京都生まれ。専修大学法学部卒業後、経済系編集プロダクションで雑誌や書籍、Web、PR誌、社内報などの編集・ディレクション・執筆を、約20年ほど手がけた後、2016年5月に独立(屋号:オフィス解体新書)。http://office-kaitai-shinsyo.blog.jp/ 2017年8月に本サイトを立ち上げる

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