【課題設定力を高めたいなら】「リディラバ」で、社会問題の現場に飛び込み、自分を磨く!

 
未来の教室「Save The 大地の芸術祭」では、25人が現地の課題解決に挑んだ

こんにちは、「30歳からのインターンシップ」編集長の杉山です。

「障害者の自立」や「中山間地域の過疎化」、「出所者の社会復帰」……。
こうした「社会問題」に関する仕事の現場を体験できるツアーを提供している、一般社団法人「リディラバ」https://ridilover.jp/)。
こちらのサービスも、一種の社会人インターンシップではないか、ということで、先日、取材してきました!

9年間で8000人以上を社会問題の現場に。その経験をリカレント教育に

リディラバが設立されたのは、2009年。代表の安部敏樹さんが東大在学中に「社会の無関心を打破する」という目的で立ち上げました。

さまざまな社会問題の現場を見学する「スタディツアー」を250種類以上実施し、すでに8000人以上を送り込んでいます。

「私のやりたいことは、意識が高い人だけでなく、まったく関心のないような人にも社会問題にアクセスしてもらうこと。最終的には、公共性のある人がモテる社会になって、モテたいがために渋谷のギャル男がゴミを拾うようになれば最高だなと思っています」
と安部さん。さらに言葉を続けます。

「今も、その目的は変わらないのですが、最近になり、私たちの事業が、実は『リカレント教育』とも相性が良いことがわかってきました。そこで、ビジネスパーソンが自分の能力を磨けて、社会問題に触れるきっかけにもなるようなプログラムも始めています」

週末に現地に出向き、課題設定&問題解決に挑む

ビジネスパーソンの能力開発を目的に、2018年度から始めたのが、「未来の教室」に関するプログラムです。

未来の教室とは、経済産業省が始めた、「『創造的な課題発見・解決力』を育める『学びの社会システム』」を模索する実証事業。

リディラバは、その事業者として採択され、社会人向けの実践的な能力開発プログラムを提供し始めました。

たとえば、「Save The 大地の芸術祭」というプログラムでは、
日本有数の豪雪世帯で、過疎化が進む新潟県の越後妻有(えちごつまり)を訪れ、
当地でおこなわれている芸術祭に関するフィールドワークを実施しました。

具体的には、5人前後のチームを組み、
・9月・10月に、芸術祭の視察など、現地での2泊3日の調査を2回おこなう
・11月に、東京で課題設定や解決案を話し合うグループワークを1日おこなう
・12月に、現地で1泊2日して、課題解決に向けたプレゼンテーションをする
というように、時間をかけて、課題解決に取り組みます。

「どんなビジネスの問題解決をする上でも、必要な能力が、『課題設定力』。複雑な事象のなかから、ここを押すと他もパタパタパタと倒れていくツボを見つけ出すような「問い」を設定する力ですが、普通に会社で働いているだけでは、なかなか鍛える機会がありません。その数少ないトレーニングの機会が得られるのが、社会問題の現場なのです。というのも、ビジネスの世界と比べて、頭脳とお金が投入されておらず、未解決の課題が山積みですからね」

未来の教室では、現地視察の後、グループワークをおこなう。複雑な事象から真の課題を見つけ出す作業が、自らの課題設定力のトレーニングに

初年度は、宮城・石巻や岩手・釜石の復興プログラムなど、4つのプログラムを実施したところ、開始1週間で定員をはるかに超える申込みがあり、急きょ募集を締め切ったそうです。
「自分のキャリアアップを図りたい、という大手企業の社員からの申し込みが多かったですね。想像以上にニーズが高いと感じています」

来年度の開催要項は未定ですが、法人契約などの形も検討しているそうです。

「スタディツアー」で、課題を抱える現場を自分の目で確かめる

一方、もう少し気楽に受けられて、個人でも申し込めるのが、前述した「スタディツアー」

12月にも、以下のようなツアーの開催が予定されています。
◎「障害者の”働く”と”自立”の可能性に触れるツアー」→1日。福祉工房で障がい者と一緒に働く
◎「タケごはんがタケちゃうツアー! in農家民宿」→1泊2日。福島県南相馬市で竹の切り出しや野菜の放射能測定などを体験

問題解決まではできませんが、数千円程度の参加費で、さまざまな課題を抱える現場のリアルを体感できます。

スタディツアーの様子。障がい者が働く福祉工房を1日見学

『リディラバジャーナル』を読み、自宅で課題設定力を高める

もう一つ、リディラバが「社会問題に触れられる」「課題設定力を高められる」手段として、用意しているのが、『リディラバジャーナル』

DVやひきこもり、万引き依存症など、取材を通して、さまざまな社会問題を深く掘り下げる有料のウェブメディアです(月額980円、年額9800円)。

『リディラバジャーナル』では、多様な社会問題を取り上げている

「こちらも、『未来の教室』と同様に、一つの問題を構造化し、どう課題設定すべきかを、読者の皆さんが考えられるような構成にしてあります。日常的に課題設定力を鍛える方法としてはうってつけだと思います」

社会問題を学びながら、自分の思考力も鍛えられる3つの方法。興味を持った人はさっそく活用してみては?


【リディラバのポイント】
・経産省「未来の教室」実証事業として、ビジネスパーソンの能力開発プログラムを実施
・1日程度から、社会問題の現場を見学できる「スタディツアー」も毎月開催
・ウェブメディア『リディラバジャーナル』では、社会問題を通して課題設定力を鍛えられる。月額980円、年額9800円

【問い合わせ・申込み先】
(株)Ridilover / 一般社団法人リディラバ
URL:https://ridilover.jp/

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杉山 直隆「30歳からのインターンシップ」編集長

投稿者プロフィール

ライター/編集者。オフィス解体新書・代表。
1975年、東京都生まれ。専修大学法学部卒業後、経済系編集プロダクションで雑誌や書籍、Web、PR誌、社内報などの編集・ディレクション・執筆を、約20年ほど手がけた後、2016年5月に独立(屋号:オフィス解体新書)。http://officekaitai.xsrv.jp/ 2017年8月に本サイトを立ち上げる

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