【2018年3月開講】仕事を辞めずに、1都3県で農業1DAYインターン+座学。アグリメディアの「就農準備講座」がスタート

 
受け入れ先の一つである、神奈川県秦野市・伊藤農園の伊藤さん(右)。サラリーマンから転身し就農した経歴を持つ

 

一定期間だけ農家で働く経験ができる「農業インターン」。参加希望者は少なくありませんが、プログラムの多くは、1週間程度、毎日通う必要があるか、日数は短くても都心から離れた場所でおこなわれています。そのため、都心に住むビジネスパーソンが仕事を辞めずに参加するのは難しい状況でした。

そんなニーズに応えようとしているのが、2018年3月にスタートする、「アグリアカデミア・就農準備講座」です。

これは、就農を検討している人を対象にした、座学とインターンシップを組み合わせたプログラム。
仕事が休みの日に、1都3県の農家で1日インターンを数回体験できます。

「シェア畑」の運営企業。ユーザーの要望を受けて開講

運営者のアグリメディアは、首都圏と関西に70カ所(2018年2月時点)展開する貸し農園「シェア畑」をはじめ、多様な農業関連サービスを手がけるベンチャー企業。2017年の秋からは、趣味の農作業をもっと学びたい人向けに「アグリアカデミア・有機野菜づくり講座」を開いていました。

「この講座をお試し体験された方から、『就農するための講座を開いてほしい』と要望されたのを受け、就農準備講座も開講することを決めました」と話すのは、同社学校事業部部長の細川幸春さん。

「就農準備講座」をプロデュースした、アグリメディア・学校事業部部長の細川幸春さん。実家はお茶農家だそうです

日曜日or水曜日に座学+インターン。就農でつまづきやすいポイントを解消

「就農準備講座」は3コース。いずれも座学+農家での1日インターンの組み合わせで、日時と講義のコマ数に違いがあります。

●「スタンダードプラス」コース:6カ月間。隔週水曜日の9:00~12:00に開催。座学16コマ+1日インターン4コマ
●「スタンダード」コース:3カ月間。毎週日曜日の9:00~12:00に開催。座学16コマ+1日インターン2コマ
●「スピード」コース:1カ月間。毎週日曜日の14:00~17:00に開催。座学8コマ+1日インターン1コマ

「就農を希望する人のうち、本当に就農するのは10人に1人。その確率を少しでも増やすには、就農に対する不安を下げることが必要です。そこで、カリキュラムは、農業の栽培技術をお教えするのではなく、就農する時につまづきやすいポイントを解消できるような内容にしました」(細川さん)

アグリアカデミアのホームページ

一人で農業を始めるにしても、農家に就職するにしても、多くの人がつまづきやすいポイントとは次の3つだと、細川さんは言います。
1.思った以上に儲からない
2.思った以上に自分の時間がなく、キツい
3.農村の生活になじめない

この3つのポイントでつまづかないよう、座学では、現役の農業経営者が、日本の農家の現状や農家が求める人材像、農業の師匠の探し方などを解説。その上で、インターンシップで農家の仕事を体験します。そして、インターン先での経験を踏まえて、「これまでの仕事で培ったスキルが、農業で生きるか」というように、キャリアの観点から就農を見つめ直し、自分に合った農業との関わり方を考えていきます。

「農業に対して牧歌的なイメージを持つ人は少なくありませんが、農業はそんなに甘いものではありません。ただ、就農する前から厳しいものだとわかっていれば、必要以上に不安を感じることがなくなりますし、就農後も挫折する可能性が大幅に減ると考えています。そうした正しい認識が持てるよう、座学とインターンを組み合わせています」(細川さん)

インターン先は、1都3県の農家、約30件のなかから選べます。スタンダードコースとスタンダードプラスコースでは、2~4回インターンにいけますが、同じ農家に通っても、すべて違う農家でも良いそうです。
「1日では短いと感じるかもしれませんが、短時間でも、収穫を始め、さまざまな作業を体験できるようにしています。また、1日の方が、うまの合わない農家に1週間通わなければいけない、といったリスクも避けられます」(細川さん)

講座開始の前日まで申し込みOK。5月以降に始まるコースも

講座修了後も、希望者には追加でインターンができる農家を斡旋したり、キャリアアドバイザーが雇用就農の相談に乗ったり、とサポートが受けられます。また、講座中に通ったインターン先で求人をしていれば、応募することも可能です。

受講料は、スピードコースが86,400円、スタンダードコースが151,200円(※別途入会金21,600円)

スケジュールは、スタンダードプラスが2018年3月8日から、スタンダードとスピードコースが3月18日から。スタンダードは6月から、スピードは5月、7月から開講する講座もあるそうです。

定員に達していなければ、講座開始の前日まで申し込みを受け付けるそうなので、興味がある人はご検討してみては?


【アグリアカデミア「就農準備講座」・プログラムDATA】
プログラム内容:就農にまつわる座学と、農家での1日インターン

実施日時:
スタンダード)2018年3月18日(日)~5月27日(日)。全18コマ(座学16コマ+インターン2コマ)。座学はすべて9:00~12:00
スタンダードプラス)2018年3月7日(水)~7月11日(水)。全20コマ(座学16コマ+インターン4コマ)。座学はすべて9:00~12:00
スピードコース)2018年3月18日(日)~4月15日(日)。全9コマ(座学8コマ+インターン1コマ)。座学はすべて14:00~17:00

※スタンダードは6月10日スタート、スピードは5月6日、7月8日スタートのプログラムもある

場所:座学はアグリメディア・新宿セミナールーム。インターンは1都3県の農家
受講資格:とくになし
定員:各コース12人

受講料(すべて税込):
スタンダード)151,200円
スタンダードプラス)162,000円
スピードコース)86,400円
※いずれも、別途入会金が21,600円

賃金:なし
交通費:自己負担
食費:とくになし
体験後のサポート:就農サポートあり

(応募締め切り)
定員に達していなければ、開講日の前日まで

(問い合わせ・申込み先)
(株)アグリメディア・アグリアカデミア
TEL:0120-816-396
Email:info@agriacademia.jp
URL:https://agriacademia.jp/

アバター

杉山 直隆「30歳からのインターンシップ」編集長

投稿者プロフィール

ライター/編集者。オフィス解体新書・代表。
1975年、東京都生まれ。専修大学法学部卒業後、経済系編集プロダクションで雑誌や書籍、Web、PR誌、社内報などの編集・ディレクション・執筆を、約20年ほど手がけた後、2016年5月に独立(屋号:オフィス解体新書)。http://officekaitai.xsrv.jp/ 2017年8月に本サイトを立ち上げる

この著者の最新の記事

関連記事

ピックアップ記事

  1. こんにちは、『30歳からのインターンシップ』編集長の杉山直隆です。 2017年8月から運営して…
  2. こんにちは、「30歳からのインターンシップ」編集長の杉山です。 スポーツライターになるためには…
  3. こんにちは、「30歳からのインターンシップ」の杉山です。 「30歳からの取材インターン」第6回…
  4. こんにちは、「30歳からのインターンシップ」編集長の杉山です。 2000人以上を取材した著名メ…
  5. こんにちは、「30歳からのインターンシップ」の杉山です。 日本マイクロソフト、アクセンチュア、…

最近の投稿

Twitter でフォロー

ページ上部へ戻る
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。