【国から費用の半分を補助】勤務先を辞めずに、他の優良企業で働ける。「大人の武者修行」事業説明会に行ってきました。

「大人の武者修行」の事業説明会が、2017年11月6日(月)に名古屋で開催されていたので、取材してきました。
約100社の優良企業から選べ、最低3日間から働ける
「大人の武者修行」とは、一言でいえば、優良企業で一定期間働ける、社会人向けのインターンシッププログラムです。対象は、サービス業に従事する中小企業の社員。優れたサービスやおもてなしで表彰されている約100社から、希望の企業を選び、最低3日間から働けます。
普通のインターンプログラムと異なるのは、「次世代の経営幹部を育てたい企業のためのプログラム」であること。いま働いている企業の許可が必要であり、研修費や交通費などもいまの勤務先が支払う仕組みになっています。ただ、費用の半分、最大100万円までは国から補助されます。

「大人の武者修行」ホームページは、http://shugyo.jp/
2014年から始まり、100人以上が参加
主催しているのは、公益財団法人・日本生産性本部の「サービス産業生産性協議会」。2014年度から始まり、現在までに100人以上が参加しています。
もっとも、まだ新しい取り組みであることから、「優良企業で働けるといっても、実際どれぐらいのことをさせてもらえるのか」などの疑問を持つ人は少なくありません。その疑問を解消するために、札幌や福岡など、全国各地で事業説明会をおこなっています。
他社の経営者と密接に関わることで、経営を学べる
6日の事業説明会では、事業説明の他、受け入れ事業者と修行経験者によるパネルディスカッションがおこなわれました。
修行経験者は、静岡で観光土産品の開発や「村の駅」の運営などをおこなう(株)TTCの田村典靖さんが登壇。
三重のみかん農園、(株)かきうち農園で2週間働いた経験を振り返り
「県や大学などとのミーティングに同行させていただき、プレゼンをさせていただくなど、社員の一人のように扱っていただけた。そのなかで、垣内社長から、経営者としてどのような考えを元に経営判断をしているかを事細かに聞かせていただき、自社でマネジメントをする上で役立つ、さまざまなことを学ばせていただいた」との手応えを語りました。

大人の武者修行に参加した(株)TTCの田村典靖さん
受け入れ側も、社内に新たな風を吹かせられる
一方、(株)かきうち農園の垣内清明さんも、「異業種から新しい人が入ってくることで、マンネリ化していた社内の雰囲気も良くなるし、会話をすることで、逆に『第三者から見ると、こう見えるのか』と気づかせてもらえることもある。互いに勉強になります」と受け入れ側のメリットを語りました。

大人の武者修行の受け入れ事業者である(株)かきうち農園の垣内清明さん
次回の事業説明会は未定ですが、開催が決まり次第、大人の武者修行ホームページで告知される予定です。興味のある企業や人は参加してみてはいかがでしょうか。
◎大人の武者修行・公式ホームページ:http://shugyo.jp/