【週末だけでも仕事体験OK!】三重県尾鷲市の「おわせ留学」は通年開催。山と海に囲まれた地域で働く醍醐味を体験できます

こんにちは。「30歳からのインターンシップ」ライターの竹中です。
年間1,300件を超える移住相談が寄せられ、移住地として注目を集める三重県尾鷲市。
四方を山と海に囲まれる、自然豊かで過ごしやすい環境に加えて、紀勢自動車道の無料区間の開通で、名古屋方面からのアクセスが大幅に向上したことで、関心が高まっています。
「どんな仕事・働き方があるのか分からない」という悩みに応える
しかし、「どんな仕事・働き方があるのか分からない」「やりたい仕事があるのか分からない」という不安から、移住を断念する人が多かったのも事実。
その状況から、「移住希望者が地域の仕事を体験し、魅力を発見できる機会」として、2019年よりスタートしたのが「おわせ留学」(http://owasegurashi.xsrv.jp/shigotobank/)です。
企画したのは、尾鷲市と連携し、定住移住促進業務を行う「おわせ暮らしサポートセンター」。
現在は、参加者を通年で募集しています。
体験は半日・週末だけでも可能。「おわせで働く」魅力を見つけてほしい
「おわせ留学」で用意されているのは、尾鷲市内の漁業・林業・カフェの仕事体験。
大きな特徴は、日程や期間について、参加者の都合に合わせて調整してもらえることです。
「受け入れ事業者にもよりますが、最短で『半日から』参加OK。また『毎週末だけ』ということもできるので、他の地域で会社勤めをしている方でも参加できます」
と話すのは、同サポートセンターの谷津健太さん。
仕事体験の報酬に関しては、受け入れ事業者によって異なります。
「基本は無償ボランティアでの募集がメインになると考えています。イベントや繁忙期の手伝い募集など、期間限定のアルバイトのようなしごと体験の場合は、事業者に報酬を設定していただくこともあります」(谷津さん)
6つの受け入れ先が待っている
現在の受け入れ先は6つ。詳細を以下にまとめてみました。
1.地元に愛される、飲食店の運営体験
仕事内容:調理・ホール業務、店の活用方法の立案・実施
留学先:魚料理が自慢の「食堂 喫茶 網干場(あばば)」(https://www.facebook.com/kuki204.ababa/)
アルバイトや週末就業など、様々な働き方を受け入れています。飲食業未経験の方も歓迎しています。

船に乗っているかのような、オーシャンビューが広がる「網干場」
2.漁師さんが集うカフェの運営体験
仕事内容:調理・ホール業務、店の活用方法の立案・実施、情報発信など
留学先:住民たちの手でリノベーションされたカフェ「マドロス」(https://www.facebook.com/matroos.mikiura/)
過去には、参加者が企画したイベントも開催されました。SNSの情報発信が得意な方も大歓迎です。

「マドロス」の開放感のある店内。輝く海を見ながら、心地よく働ける
3.カルチャーイベントも手掛けるカフェの運営体験
仕事内容:ホール業務、イベント運営補助
留学先:鉄工所をリノベーションした「カフェ スケール」(https://scale158.exblog.jp/)
時期が合えば、カフェで行われるイベントの運営や、地域イベントの出店を体験できます。

「スケール」ではさまざまなイベントもおこなわれている
4.宿泊施設も兼ねる、喫茶店の運営体験
仕事内容:喫茶店のホール業務、宿泊施設の運営補助
留学先:古民家のような「宿屋・かうひい屋・蔦屋(つたや)」
喫茶店・宿泊施設の運営補助がメイン。店を活用するアイデアも歓迎しています。

古民家のような「蔦屋」
5.地魚の燻製づくり体験
仕事内容:燻製製品づくり(原材料仕込み、燻製、消毒、パッケージングなど)
留学先:地魚の燻製を、加工から販売まで手掛ける「マルスイ海産」(https://marusuikaisan.wixsite.com/marusuikaisan)
燻製の加工手順を学べます。渡船屋、林業の合間に行っている事業なので、地域ならではの複業を成り立たせるコツを見ることができます。

体験では燻製づくりも学べます。新鮮な地魚を、燻製に仕上げてパッケージング
6.自然豊かな森林を、守り育てる仕事体験
仕事内容:樹木の除伐、間伐、植林などの林業業務
留学先:林業を行う「森林組合おわせ」(http://www.owase.or.jp/home/)
林業にとって、森林の環境保全も大事な仕事。育成する樹木以外の木を切る除伐(じょばつ)や、日光が当たらないことによる生育不足を防ぐ間伐(かんばつ)、植林などの体験ができます。

チェーンソーを使った林業の除伐作業を見られます。昨年も開催され、人気だった仕事体験です
「専門性・危険性が高い業務以外は、できるだけ体験していただけるようにしたいと考えています。地域に溶け込んで働いていただくことで、尾鷲で働く魅力を肌で感じ取っていただけるはずです」(谷津さん)
移住体験も可能。移住体験住宅を貸し切り、長期滞在もできる
宿泊に関しては、移住体験ができる施設を利用できます。
長期間の利用(最短1ヶ月〜最長3ヶ月)であれば、移住体験住宅「みやか」を貸し切りにできます。利用できるのは、尾鷲市に移住を考えている方。申請書、面接審査が必要です。
(月2万円、家賃・水光熱費込み、申し込み:http://owasegurashi.xsrv.jp/miyaka/)
また、週末の一泊などの短期間の利用であれば、漁村暮らしの宿「三木浦ソワイ」を利用できます。(お一人様一泊3,000円(税別)、一棟貸し、要予約:http://owasegurashi.xsrv.jp/mikiura/)
実際に生活するための買い物などによって、地域の利便性を把握できます。
「尾鷲市は、無料の高速道路が整備され、移動には困らない。自然と生活利便性を、ほどよく併せ持ったコンパクトシティです。移住体験によって、生活環境を知ってほしい。そして、尾鷲の人や文化などを通して、尾鷲を好きになってもらえたら嬉しいです」(谷津さん)

尾鷲の漁港の様子。冬から春にかけてはブリが多く獲れる
参加費は無料。1年を通して募集中!
「『田舎ならではの仕事を体験したい』『移住前に地元企業の雰囲気を知りたい』
『一次産業の現場に興味がある』『地域の人と繋がりたい』『将来尾鷲(田舎)に移住を希望している』
といった想いをお持ちの方なら、なお歓迎です」(谷津さん)
参加費は無料です。ただし、現地での宿泊費や、現地との往復交通費、活動期間中の生活費は自己負担となります。
前述しましたが、募集は1年を通して行っており、日程は受け入れ先との相談で決まります。
興味のある人は、以下のホームページから問い合わせてみてください。
(http://owasegurashi.xsrv.jp/shigotobank/)
【「おわせ留学」のポイント】
- 三重県南部の尾鷲市で、さまざまな仕事を体験できる
- 日程は受け入れ先と相談。最低半日からでもOK。週末だけの就業も可能。
- 通年募集
- 参加条件は、年齢不問。学生でも社会人でもOK
- 現地での宿泊費や、現地との往復交通費、活動期間中の生活費は自己負担
- 申し込みは、応募フォーム(http://owasegurashi.xsrv.jp/shigotobank/)より
【問い合わせ先】
おわせ暮らしサポートセンター
電話:0597-37-4010
メール:owasegurashi@gmail.com